形成外科
形成外科

Department of Plastic surgery

形成外科

診察内容

形成外科は体の見た目と機能を治す科です。全身の軟部組織(主に皮膚・脂肪)や顔面の硬組織(骨・軟骨)の変形・組織欠損・機能障害が診療の対象となります。大学病院や近郊医療機関と連携し、毎週火曜日午後に診察・手術を行っております。

①全身の皮膚・皮下腫瘍
先天的あるいは後天的に生じた皮膚皮下腫瘍の外科的治療を行います. 巨大な腫瘍の場合は縫い閉じる事が困難なため、切除後に近くの皮膚を移動させたり(局所皮弁)、体の他の場所から皮膚移植(植皮)を行います. ホクロ、イボ、シコリなどでお悩みの場合はお気軽にご相談下さい。

②眼瞼下垂症
マブタが下がってきて前が見えにくくなる病態を眼瞼下垂症と呼びます。原因はマブタを持ち上げる筋肉の衰えや皮膚が伸びて余ってしまっている事が殆どです。眼瞼下垂症になると前が見えにくいだけでなく、頭痛・眼痛・肩こりも生じたり、時には視野障害で転倒し易くなったり、車の運転がしにくくなります。手術で改善させる事が可能です。

③顔面の骨折・組織欠損・変形
身体の骨折は主に整形外科で治療を行いますが、顔の骨折は日本では形成外科・脳神経外科・口腔外科・耳鼻咽喉科などで治療を行っております。形成外科では骨だけでなく体表の組織(皮膚・脂肪・筋肉・神経など)の損傷も治療しております。顔の骨折やケガでお困りの場合はいつでもご相談下さい。外傷後の早期だけでなく、変形したまま治ってしまった場合や先天的な顔の変形も診察しております。

④熱傷
ヤケドは極軽いものであれば傷跡も残らず綺麗に治りますが、重症例では醜形や関節拘縮(皮膚のひきつれ等で関節の曲げ伸ばしが出来なくなった状態)を残してしまう事があります。それら合併症が少なくなるよう治療を行わせて頂きます。また熱傷の後遺症に関しても改善できる場合があります. 時に全身麻酔手術が必要になる事があるため、その際は大学病院などに紹介させて頂いております。

⑤瘢痕(傷跡), 肥厚性瘢痕, ケロイド
傷は綺麗に治る場合もあれば、酷く目立つ傷跡となり、時に赤く硬く盛り上がったまま(肥厚性瘢痕, ケロイド)になる事があります。特にケロイドになると痛み・痒みを伴う事があるため、日常生活にも影響を及ぼしてきます。単純な傷跡(成熟瘢痕)であれば切除し再縫合を行って改善を図り、硬く盛り上がった傷跡(肥厚性瘢痕やケロイド)に対しては貼り薬・注射薬・内服薬・切除などを組み合わせて治療を行います。

⑥難治性潰瘍, 褥瘡(床ずれ)
糖尿病や膠原病・血管炎を患っている方や、様々な要因で寝たきりになっている方は、血流の悪い部位が容易に傷になってしまいます。時には感染を起こしてしまったり、何カ月も治らない事があります。そのような治りにくい傷でお困りの場合も形成外科にご相談下さい。

⑦巻き爪, 陥入爪
爪の変形の原因は、サイズの合っていない靴、爪水虫、糖尿病、膠原病・血管炎、腫瘍、薬剤、栄養不足など多岐に渡ります。その中でも爪の脇が巻いてしまって皮膚に食い込み痛い状態(陥入爪)に対して、当科では治療を行っております。 基本的には保険診療である部分抜爪術(フェノール法)を行い、変形の状態によっては爪床形成を行います。 ワイヤー法は当院では扱っておりません。

⑧リンパ浮腫
身体が浮腫む原因は様々ですが、中でもリンパ液の流れが滞って体の一部にたまり続けてしまった結果で生じるむくみをリンパ浮腫と呼びます。 多くが悪性腫瘍の治療後に生じますが、外傷や感染を契機に発症する事もあります. リンパ組織の障害の程度によって症状は異なり、単に浮腫んでいるだけという状態から、過剰なリンパ液貯留で重くなりすぎ歩行困難や腕を上げにくくなる事もあります. またリンパ浮腫の箇所は細菌に弱くなるため、軟部組織の感染症を呈する事があります. 治療は保存的な物と外科的な物を組み合わせて行います。 現在、当院には検査装置と手術器具が無い為、基本的には大学病院で検査と外科的治療を行い、当院では保存加療を主体として行います。

加療は行っておりませんが、診察および他院紹介可能な疾患

先天異常
頭蓋変形, 顔面変形, 口唇口蓋裂、耳介変形、多合指(趾)症、臍突出症(臍ヘルニア、 でべそ)などです. 各種疾患によって保存治療や外科的治療があります。 保存的治療に関しては当院でも可能ですが、手術が必要な場合や長期間の経過観察が必要な場合は大学病院やこども病院に紹介させて頂きます。

顔面神経麻痺
頭蓋内疾患や耳下腺腫瘍、外傷、ベル麻痺などの合併症として、顔の筋肉を動かす神経(顔面神経)が障害されて、顔面片側の筋肉が動きにくくなる病態です. 筋肉が動かなくなる結果、瞼が閉じれなくなる、上手く笑えなくなる、飲み物が口の端から漏れ出る、といった状態となり日常生活に支障をきたす場合があります。原因により治療法は異なり、脳神経外科、耳鼻咽喉科、内科、リハビリテーション科などと連携して治療に当たります。 当科では外科的治療が担当となります. 局所麻酔で可能な手術であれば当院でも施術可能ですが、全身麻酔が必要な手術は大学病院等に紹介させて頂きます。原因および発症時期によって外科的治療の成績が変わってくるため、発症したらなるべく早期に受診して下さい。

乳房再建
乳癌切除後に伴って乳房・乳頭を失っても作り直す事(再建)が可能です。ご自身の皮膚脂肪を用いて再建する自家組織移植術や、人工物を用いて再建するシリコン・インプラント法などがあります。 保険診療の術式と自費診療の術式があります。 手術は基本的に全身麻酔となるため、残念ながら現状の当科の体制では行えません。 基本的には大学病院や近隣の医療機関への紹介となりますが、乳房・乳頭の治し方に関して診察・説明を希望される際は当科までご相談下さい。

美容医療、抗加齢医療
形成外科は見た目を整える科でもあり, 厚生労働省が定める診療科区分では美容外科は形成外科の一分野に含まれます。 手術による外科的美容医療から、針糸・注射・レーザー・光治療といったメスを用いない非外科的な治療まで多種多様です。超高齢社会の日本では御高齢の方々により元気に日々を過ごして頂く”抗加齢医療”にも注目が集まっており、整容的な医療はお若い方だけのものではありません。 当院では現在、美容医療の加療は行っておりませんが、診察および他院紹介が可能です。見た目に関して少しでもお悩みでしたら一度、当科をご受診下さい。

検査内容

X線、CT、MRI、エコー、血液検査など。
※リンパ浮腫の検査(ICG蛍光造影法, リンパシンチグラフィなど)は当院では実施しておりません。