前立腺肥大症
前立腺肥大症

benign prostatic hyperplasia

主に加齢が原因とされ50歳を過ぎた頃から徐々に増えはじめ70歳以上になると70~80%の人にみられます。前立腺が肥大し、図1のように尿道が締め付けられた結果、おしっこが出にくくなります。その結果、膀胱が一生懸命おしっこを出そうとして疲れてしまう「過活動状態」になりおしっこが膀胱に少し溜まっただけでおしっこに行きたくなり頻尿になります。放置すると、尿路感染や尿中成分が結石化してしまう膀胱結石など、さまざまな合併症が起こりやすくなります。

図1

前立腺肥大症の原因

まだはっきりとは解明されていません。しかし、中高年になると肥大することから「男性ホルモンの働き」が関与していることは間違いなく、男性ホルモンを含む性ホルモン環境の変化により、前立腺が肥大すると考えられています。

当院での治療法

基本的に内服薬で治療します。それでも改善しない場合には、前立腺を一部切除する手術を行うこともあります。現在は経尿道的内視鏡手術(尿道からカメラなどを入れて行う手術)が主流になっています。