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子どもたちの明るい未来のために 石橋高校野球健診

2024 12/26

12月22日(日)県立石橋高等学校(下野市石橋)で行われた野球教室に、当院整形外科医の飯島裕生医師と、当院を中心とした当法人のリハビリスタッフ10名が参加し、下野市内の学童野球チームに所属する小学生への野球健診を行いました。

 この野球健診は2013年から続く取り組みです。
大きな目的は、外側野球肘(OCD:上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)の早期発見。
OCDとは肘の“がん”と言われており、進行すると肘の可動域が狭くなり、野球のみならず、今後の日常生活にまで支障をきたすおそれのある疾患です。
そしてOCDは症状が出て、病院を受診する頃には既に進行し、手術が必要な状態になっていることが多くあります。
それを防ぐため当検診では、医師がエコーを用いた骨の状態の確認と、リハビリスタッフが動きの状態を確認していきます。
 また、小学生は骨や筋肉、腱などが成長期にあり、筋骨格構造のバランスが崩れやすく、同じ学年であっても体格差があるため、同じトレーニングをしているとケガをしてしまうこともあります。そのため肘だけでなく、野球選手に必要な身体所見を確認しています。
 ひとり一人にかけられる時間は5分〜10分ほどですが、その中でご本人や保護者、指導者へ状態とケア方法の伝達、質問があれば出来る限りお答えしています。

参加スタッフからのコメント

熱心な選手や保護者の方が多く、私たちも元気とエネルギーをもらえました。
また、実際に現場に赴いたことでこのような活動が、当院の基本理念のひとつである「地域社会の活性化」へつながるということ、そして継続する意義を肌で感じさせていただきました。
私自身も野球肘で手術をした経験があり苦しい思いをしてきました。そのため、検診にて野球肘を早期発見し、一人でも多くの子どもたちを救えるように活動を継続していきたいです。