NEWS

とちぎ排泄ケア交流会を開催いたしました

2026 07/13

 6月20日(土)、第1回「とちぎ排泄ケア交流会」を当院にて開催しました。(ユニ・チャームメンリッケ株式会社主催)
本交流会は、病院で勤務する看護師や介護士が参加し、「患者さんがより快適に、尊厳を持って排泄を行える環境を整えること」、また「排泄ケアに関わる病院同士が交流を持つことによって、地域全体で患者さんにより質の高いケアを提供すること」を目的として開催されました。
当日は病院、施設、訪問看護ステーションなど計20施設の看護師・介護士66名が参加しました。

今回のテーマ「看護補助者の活用から連携へ」

 現在、医療現場では「タスク・シフト/シェア」の取り組みが進み、看護協会でも「看護補助者活用推進研修」が実施されています。
こうした背景のなか、入院患者さんの生活の場に最も近い存在である介護士と他職種が、どのように連携してケアを行っていくかが極めて重要であると考えています。
 当院では11年前より、コンチネンスケア(尿失禁や便失禁などの排泄障害に対する「予防・治療・ケア」)に力を注ぎ、患者さんの尊厳を守る排泄ケアに取り組んできました。しかし、院内で実施した排泄ケアに関するアンケートからは、以下のような課題が見えてきました。

  • 「排泄ケア=介護士の仕事」になっていないか
  • 看護師が排泄ケアを介護士に“任せる”だけになっていないか
  • 排泄情報の共有不足
  • 看護師のアセスメント機会の減少

これらが原因で、「個別性のあるケアが弱くなる」「成功体験が共有されない」「チームでの達成感が少ない」といった結果を招いていました。
こうした現状を踏まえ、看護部からは当院の課題として、「情報共有方法の統一」「看護師の排泄アセスメントの強化」「成功事例の見える化」「チーム全体での意識改革」の4点を発表しました。

介護士の視点からの発表と意見交換

 続いて、第1回TENA(テーナ)マイスターコンテストで「グランドマイスター」に選ばれた当院の介護リーダーが、病院で働く介護士の立場から発表を行いました。
「介護士もチームの一員としての意識と役割を持つ必要がある。看護師が指示を出すだけになる傾向がある。お互いの職種が『尊重し感謝』し合うことで、信頼関係を築いていくことが大切です」という、現場のリアルな想いと協働へのメッセージが伝えられました。

その後の交流会では、2つのテーマについて活発な意見交換が行われました。

  • 「看護師・介護士の協働について、自施設での悩みや現状」
  • 「協働のためにできること」

ディスカッションを通じて、改めて「患者さん第一の視点」「情報共有とコミュニケーション」「それぞれの専門性を活かすこと」「チームで動き、一緒にやっていく姿勢」の大切さが共有されました。

排泄ケアの実演とこれからの展望

 交流会の最後には、当院の介護リーダーによる排泄ケアの実演が行われました。

 患者さんと目線を合わせた丁寧な説明、おむつ交換中の細やかな声かけ、患者さんを配慮した立ち位置、終了時の声かけや布団の掛け方に至るまで、一連の所作と思いやりのある態度に、参加者の学びも多かったようです。

 患者さんの尊厳を守ることを常に意識しながら、職種間のコミュニケーションをさらに大切にし、チームの一員としてしっかりと協働できる看護・介護を実践していきたいと思います。

石橋総合病院 看護部